これから

今日のブログは絵の話しからすこしそれます。

 

震災からもうすぐ1年3ヶ月がすぎまようとしていますが、TVのニュースと反比例して震災が起きてからの日本と私達のこれからについて考えてしまいます。

 

私は震災より半年前ある大型書店にて人文書のコーナーで働くことが決まりました。もう退職していまって、約1年という短期間でしたが人文書に関わることができてとてもよかったと思います。それぞれの棚について丁寧に説明してくださった上司は確か30年近く書店員として人文書に関わってきたプロでした。その時の言葉で私が今でも覚えているのが、哲学書のコーナーで「考えるという行為、近年は若い人が考えることに興味が薄れてきています。私たちの若い時代は必ず通った思想家たちがいた。」という言葉でした。私もその中の1人の若者だと思いながら話しを聞いていました。上司はそのことに対して怒っている様子はなくどこか寂しげでした。

 

とは言っても、私はあまりいい意味ではないけれど考える人だと思います。私はずっと自分のことばかり考えていました。良くない意味で自意識過剰すぎて、いつも会社ではうまくいきませんでした。絵を通して人間関係を築いていけたと思っています。不器用なだけで人間が大好きなので、絵を描く事に感謝しています。もちろん好きだから描いているのですが。

 

それが震災がおきて知らなかったこと(というより、知ろうとしなかったこと)がたくさんでてきて、もう昔には戻れなくなりました。もともとの自意識過剰は治りませんが、今は「人間の命」のこと「自然」のこと、これからの日本と私たち大人と子供のこれからの未来のことが頭の中を巡回しています。価値観が一辺していくような気がします。

でもそれは自分の中の話しであって、実際直面している人の比にはならないでしょう。

また、感覚が麻痺してしまうほど苦しんでいる方もきっとたくさんいます。

 

考えることは悪いことではありません。考えてもどうにもならないじゃん、ではありません。考えることの先が大切なんだとやっと気がつきました。行動しながら考え、そして時に頭ではなく心で感じて生きていこうというのが最近の目標です。

 

それと同時に心から良いと思える絵を描けるように手を目を動かして活動していきたいと思います。